私は令和4年度春期の情報処理安全確保支援士試験に、約1ヶ月の勉強で合格しました。
この記事では、私が実際に使った教材、1ヶ月でどのように勉強したか、午後試験で意識したことを、2026年時点の試験制度にあわせて整理します。
2026年度から、情報処理安全確保支援士試験はCBT方式へ移行予定です。
2026年度の試験については、出題範囲・出題形式・出題数・試験時間に変更はないと案内されています。そのため、従来の午後試験対策は、2026年度の科目B対策としても引き続き役立つと考えています。
一方で、2027年度以降は新試験制度への移行が予定されており、情報処理安全確保支援士試験も一部内容や出題形式が変更される見込みです。
本記事は、主に2026年度のCBT移行後の試験を想定し、私が令和4年度春期に合格したときの勉強法を現在の制度にあわせて整理したものです。
受験時のスペック
- バックエンドエンジニア(歴1年4ヶ月)
もともとは文系の非エンジニアでしたが、30歳の時に未経験からバックエンドエンジニアへキャリアチェンジしました。セキュリティ分野の実務経験はありません。 - 午前Ⅰ(科目A-1)試験は免除
半年前にデータベーススペシャリストを受験し不合格となっています。その際に午前Ⅰ(科目A-1)免除の権利を得ました。 - 関連資格の取得状況
応用情報技術者は取得済み。その時の合格体験記はこちら(文系の非エンジニアが応用情報技術者に合格した話)
1ヶ月合格を目指す場合の前提条件
先に正直に書くと、誰でも1ヶ月で合格できるとは思っていません。
私の場合は、午前Ⅰ(科目A-1)が免除されており、応用情報技術者試験にも合格済みでした。そのため、午前Ⅱ(科目A-2)と午後(科目B)試験に集中できたことが大きかったです。
午前Ⅰ(科目A-1)免除がない方や、応用情報レベルの知識に不安がある方は、1ヶ月ではなく2〜3ヶ月程度を見ておく方が安全だと思います。
使用教材
使用したテキスト等と、どのように勉強したかを紹介します。
情報処理安全確保支援士試験は他の高度試験と比べて知識重視の傾向が強い(知っていれば解ける問題が多い)ので、関連知識を幅広く頭に詰め込むことを意識しました。
教材を選ぶ際は、受験年度の試験制度に対応しているかを必ず確認してください。
特に2026年度からはCBT方式へ移行し、2027年度以降は新試験制度への移行も予定されています。試験対策本を購入する場合は、最新版かどうか、科目A・科目Bの表記に対応しているかを確認しておくと安心です。
図解入門TCP/IP 第2版 仕組み・動作が見てわかる
使用教材と勉強法
こちらは試験対策本ではないですが、ネットワーク知識に強い不安があったので、基礎から学ぶために購入しました。
タイトル通り図解が豊富でとてもわかりやすいので、基礎からしっかりと学ぶことができます。
あくまで試験対策として購入したので、難しい箇所は飛ばして3日ほどで読み切りました。
一見遠回りのようにも思えますが、セキュリティとネットワークは切っても切り離せない関係なので、ネットワークに苦手意識がある場合はおすすめです。
情報処理安全確保支援士 合格教本
インプット用の試験対策テキストです。
テキストは他にも複数存在しますが、一番内容が充実していそうな本書を購入しました。
分厚いですが、なるべく時間をかけずにサッと最後まで読み通して、全体像を把握することをおすすめします。(私は1週間ほどで読み終えました)
なお午後(科目B)対策は次に紹介するテキストで行ったので、後半の午後問題解説の章は読みませんでした。
情報処理安全確保支援士「専門知識+科目B」の重点対策
午後(科目B)対策用のテキストとして活用しました。
記述問題の解答の導き方や暗記しておくべき前提知識が詳しく説明されており、非常に参考になります。
午後(科目B)試験では、知識をそのまま答えるだけでなく、問題文の中から根拠を拾って答える力が必要です。
そのため、本書を使うときは、いきなり解答を暗記するのではなく、「なぜその答えになるのか」「問題文のどこを根拠にするのか」を確認しながら進めました。
時間があれば本書で紹介されている年度の過去問を別途解くのが理想ですが、私は時間がなかったので本書に掲載されている問題だけを解きました。(最後まで解き終わったのは試験直前でした)
この本を読んで理解が足りないと感じた分野は、インプット用のテキストやネットを使ってしっかり復習しておきましょう。
まさるの勉強部屋(YouTube)
情報処理安全確保支援士試験などに役立つ知識をわかりやすく発信しているYouTubeチャンネルです。
豊富な図解と丁寧に噛み砕いた解説で、苦手分野などの理解にとても役に立ちました。
無料でここまで学べるコンテンツは中々ないと思うので、空き時間などにぜひ活用してみてください。
情報処理安全確保支援士過去問道場

オンライン上で無料で過去問演習ができる有名サイトです。
午前Ⅱ(科目A-2)はここでひたすら問題を解くことで十分に対策可能なので、別途教材などを用意する必要はありません。
午前Ⅱ(科目A-2)は、過去問と同じ論点や似た形式の問題が出題されることも多いため、過去問演習の効果が出やすい科目です。
私は試験3日前くらいから当日朝までに200問ほどを解きました。
当日試験会場に向かう電車内で解いたいくつかの問題が、そのまま本番でも出題されたのでラッキーでした。
1ヶ月の勉強スケジュール
合格に向けて、1ヶ月間どのようなスケジュールで勉強したのかが以下です。
- 1週目:ネットワーク・セキュリティの基礎固め
- 2週目:合格教本を通読して全体像をつかむ
- 3週目:午後問題対策に着手
- 4週目:午前Ⅱ(科目A-2)の過去問演習と午後問題の復習
- 直前:午前Ⅱ(科目A-2)の頻出問題を集中的に確認
私は約1ヶ月しか時間がなかったので、最初から完璧を目指すのはやめました。
まずはネットワークとセキュリティの基礎をざっくり押さえ、その後に試験対策テキストを通読し、最後に午後(科目B)問題と午前Ⅱ(科目A-2)の過去問演習に時間を使いました。
特に午前Ⅱ(科目A-2)は、直前期に過去問道場で集中的に解く方針にしました。一方で、午後(科目B)試験は短期間では伸ばしにくいので、早めに問題文の読み方や解答の作り方に慣れておくべきだったと感じています。
試験の感想と結果
受験直後は午後(科目B)試験の手応えがあまりなく、自己採点でも6割に届かなそうだったので不合格を覚悟しましたが、なんとか合格することができました。

今回は全体的に答えにくい記述問題が多かった印象なので、部分点を多めにくれたのかもしれません。
おわりに
過去にデータベーススペシャリストを受験して不合格になっていたこともあり、初めて高度試験に合格できてホッとしました。
情報処理安全確保支援士は、エンジニア歴やプログラミング歴が浅い方でも、対策をすれば十分に合格可能性がある試験だと思います。
試験の数ヶ月前から準備しておくのが理想ですが、もし試験本番まで残り少なくなってしまった場合でも、諦めなければ十分に合格の可能性はあると感じました。