C#をUdemyで学ぼうと思っても、講座が多くてどれを選べばいいか迷いやすいです。
私はこれまでにUdemyの講座を90本以上受講しており、現在もUdemy個人向け定額プランを利用しながら学習を続けています。
この記事では、その中から、C#初心者が最初に受けやすいUdemy講座を3つに絞って紹介します。
また、C#の基礎を学んだあとに、Git、SQL、Web API、Blazor、Azureなどをどの順番で学ぶとWebアプリ開発まで進みやすいかもまとめます。
C#の文法だけで終わらず、最終的にWebアプリを作れるようになりたい方は参考にしてみてください。
C#初心者におすすめのUdemy講座3選
まず、今回紹介する3講座の違いを整理すると以下のようになります。
| 講座 | 向いている人 | 特徴 |
|---|---|---|
| 一週間で身につくC#言語 | C#の全体像を短期間でつかみたい人 | 1日ごとに区切られていて進めやすい |
| C#文法1:C#で最初に身に着けるべき30の文法 | 文法やオブジェクト指向を丁寧に理解したい人 | オブジェクト指向の説明がわかりやすい |
| 初心者でも挫折しない、C#基礎構文の練習問題100問 | 手を動かして基礎を固めたい人 | 練習問題が多く、理解を定着させやすい |
以下でそれぞれ詳しく紹介します。
一週間で身につくC#言語

短期間でC#の基本をざっと学びたい人におすすめの講座です。
「1日目」「2日目」のように区切られているので学習計画を立てやすく、初学者でも進めやすい構成になっています。例題も用意されているため、ただ動画を見るだけで終わりにくいのもよい点です。
全体的にわかりやすい講座ですが、後半の応用編はやや難易度が上がります。特にインターフェースやデリゲートなどは、初心者には一気に難しく感じるかもしれません。
「オブジェクト指向」という初心者には取っつきにくい概念の理解が必要になるので、初めのうちは基本編だけの受講でも問題ありません。
まず1本目として全体像をつかみたい人や、短期間でC#の基礎をひととおり学びたい人に向いています。

C#文法1:C#で最初に身に着けるべき30の文法

C#の文法を基礎から丁寧に理解したい人におすすめの講座です。
この講座の特によい点は、オブジェクト指向の解説が充実していて非常にわかりやすいことです。他の講座や書籍を読んでも「なぜオブジェクト指向が必要なのか」がいまいち腹落ちしなかった人には、かなり相性がよいと思います。
一方で、例題を解きながら進めるタイプではないため、問題演習を多くこなしたい人には少し物足りないかもしれません。
「一週間で身につくC#言語」の後半が難しいと感じた場合に、こちらの講座で基礎を学び直すのもおすすめです。
文法や考え方をしっかり理解したい人、特にオブジェクト指向でつまずいている人に向いている講座です。

初心者でも挫折しない、C#基礎構文の練習問題100問

手を動かしながらC#の基礎を身につけたい人におすすめの講座です。
環境構築から丁寧に解説されており、練習問題を解きながら理解を深めていけるのが大きな特徴です。100問と聞くと多く感じますが、最後までこなせば基礎力はかなりしっかり付きます。
一方で、C#で重要なオブジェクト指向についてはあまり扱われていないため、そこは別の講座や書籍で補う必要があります。
また、完全なプログラミング初心者の場合は、最初に別の講座などでざっくり全体像をつかんでから受講した方がスムーズです。
問題を解きながら学びたい人や、動画を見るだけでは理解が定着しにくい人に向いています。
どの講座を選ぶべきか
どの講座から始めるか迷った場合は、次のように考えるのがよいでしょう。
- まず1本目として全体像をざっとつかみたい
→ 一週間で身につくC#言語 - 文法やオブジェクト指向を丁寧に理解したい
→ C#文法1:C#で最初に身に着けるべき30の文法 - 練習問題を解きながら基礎を固めたい
→ 初心者でも挫折しない、C#基礎構文の練習問題100問
まずはこの中から自分に合いそうな1講座を選んで、C#の基礎を一通り学ぶのがおすすめです。
なお、動画だけでなく本でもC#の基礎を固めたい方は、C#初心者向けの入門書をまとめた記事も参考にしてください。
Udemyで学ぶC# Webアプリ開発ロードマップ
C#の基礎を学ぶだけであれば、入門講座を1本か2本受けるだけでも十分です。
ただ、C#でWebアプリ開発まで進みたい場合は、C#文法だけでなく、Git、SQL、Web API、Webフレームワークといった周辺知識も必要になります。
そのため、ここから先はUdemyを使ってC#でWebアプリ開発まで進むための学習順を紹介します。
この記事では、Webフレームワークの学習先としてBlazor(ブレイザー)をゴールにしています。
Blazorは、画面側もC#で実装できるMicrosoft公式のWebフレームワークです。JavaScriptなど別の言語を最初から学ばなくても、C#の知識を活かしながらWebアプリ開発に進めます。
学ぶことが多すぎると挫折しやすいため、まずはC#に集中したまま、Webアプリを1つ作り切る体験を優先するのがおすすめです。
学習の流れは大まかに次の通りです。
- C#の基礎を身につける
- Gitを使った開発の基本を覚える
- データベースとSQLの基礎を学ぶ
- Web APIの考え方を学ぶ
- BlazorでWebアプリを作ってみる
- オブジェクト指向と設計の考え方を学ぶ
- Azureなど周辺知識を広げる
ここからは、それぞれの段階でおすすめの講座を紹介していきます。
Gitを使った開発の基本を覚える
ある程度コードが書けるようになったら、次はソースコード管理のためのGitに慣れておくのがおすすめです。
GitはC#専用のツールではなく、ほとんどの言語・開発現場で使われる必須スキルで、個人開発でもチーム開発でもほぼ確実に使うことになります。
UdemyにGitの講座はたくさんありますが、おすすめは「米国AI開発者がやさしく教えるGit入門講座」です。

この講座は、Gitの基本操作から、少し踏み込んだ使い方、GitHubを使ったチーム開発の流れまでを1本でカバーしてくれるのが特徴です。
特に良かったのは、「現場ではどう使われるのか」という視点で説明されている点です。操作はコマンドベースですが、図解が多く、ブランチの関係や内部の動きもイメージしやすい構成になっています。
正直この1本をやっておけば、Gitで困る場面はかなり減ると思います。
ただし後半に進むにつれ難しい機能の説明が増えるので、最初は基本部分のみを受講して(セクション7くらいまでがおすすめ)、開発していくうえで必要になったら続きを見る、という進め方で十分です。

データベースとSQLの基礎を学ぶ
Webアプリを作るなら、データベースはほぼ確実に使います。
ここでは、「データを保存する」「取り出す」「更新する」「削除する」といった基本的な操作と、それを行うためのSQLの基礎が押さえられるUdemy講座を紹介します。
SQLを初めて学ぶ人におすすめなのが、「【22日間で学ぶ】SQL文、分析関数、テーブル設計、SQLチューニングまで MySQLで覚えるSQL実践講座」です。

講義時間は20時間近くと長めですが、その分、SQLの基本から少し応用的な内容まで、手を動かしながら丁寧に学べる構成になっています。
基本的なSQL文だけでなく、ウィンドウ関数のような少し応用的な内容や、テーブル設計、パフォーマンスの考え方にも触れられています。
最初から全てを完璧に理解しようとしなくても問題ありませんが、SQLの全体像を掴むにはとても良い教材だと思います。

Web APIの考え方を学ぶ
ここでは、HTTPとは何か、リクエストとレスポンスがどうやり取りされているのか、Web APIとは何かといった、Webアプリの裏側の仕組みを学べる講座を紹介します。
ここを知らないままWebフレームワーク(ASP.NET Coreなど)を触り始めると、なぜ動いているのかはよくわからないけど、とりあえず動いている状態になりがちです。
Webアプリ開発に入る前に、基本を押さえておきましょう。
おすすめは「ゼロから学ぶ WebAPI 開発:設計・実装・運用の基本」です。

この講座は、「Web APIとはそもそも何か?」というところから説明してくれるのが特徴です。
いきなり実装に入るのではなく、Web APIとは何か、どこまでをAPIの責務と考えるのか、といった整理から入ってくれる点がとても丁寧です。
後半では、キャッシュや認証、CORSなど、実務でもよく出てくるテーマを扱いますが、初心者にとっては難易度の高い内容もあるので、セクション3の基本設計くらいまでを学んだら、いったん次のステップに進むのもありです。
とりあえずフレームワークを触る前に、Webアプリの全体像を一度整理しておきたいという人に、適した講座だと思います。

BlazorでWebアプリを作ってみる
これまでに学んできた知識を使って、実際に動くWebアプリを1つ作ってみましょう。
おすすめは「BlazorでのWebアプリケーション開発手法1【C#】」(全4回シリーズ)です。

この講座は、BlazorでWebアプリを作る流れを、段階的に学べるシリーズものになっています。
1では、Blazorプロジェクトの作成から、Razor構文、ページ遷移、データバインドなど、まずアプリの形を作るために必要な基本を一通り押さえます(HTMLも、このコース内で必要な分はすべて解説されるので、HTMLの知識がほぼゼロでも問題ありません)
2では、フォームの検証や入力コンポーネント、DI、ViewModelといった、実際のアプリらしい作りにしていくための要素に踏み込み、さらにAzureへのデプロイやデータベース接続まで扱います。
3では、スキャフォールディングによるコード生成や、ページング・ソート・フィルタリング、コンポーネントの分割やレイアウトの仕組みなど、少し実務寄りの内容に入っていきます。時間や余裕があればやる価値はありますが、必須ではありません。
4はログの出力に特化した内容となっているので、興味がある場合のみ受講するでも問題ありません。
まずは1~2までやって「BlazorでWebアプリを1本作り切る」体験をし、必要になったら3以降をつまみ食いする、という進め方が一番おすすめです。


なお、BlazorでシンプルなWebアプリを作る流れを日本語でまとめたZenn本も執筆しました。
Udemy講座とあわせて、テキストで手順を確認しながら進めたい方は参考にしてみてください。

オブジェクト指向と設計の考え方を学ぶ
Blazorなどで一度アプリを作ってみたあとに、C#における重要な概念であるオブジェクト指向や設計の考え方を学んでおくと、より読みやすく、保守しやすいコードが書けるようになります。
最初は難しいかもしれないですが、脱初心者を目指すためのステップとして、ぜひチャレンジしてみてみましょう。
おすすめは「オブジェクト指向の原則1:単一責務の原則とオープンクローズドの原則」(全3回シリーズ)です。

この講座は、オブジェクト指向の「SOLID原則」を具体的なコード例を使って解説してくれるシリーズです。概念の説明だけで終わらず、良くないコードと、それをどう直せばよくなるのかを並べて見せてくれるので、設計の話がかなりイメージしやすい構成になっています。
最初は少し難しく感じるかもしれませんが、一度アプリを作ってから見直すと見え方が変わってくるはずです。
特に、「インターフェース」や「抽象クラス」をなぜ使う必要があるのかしっくり来ていないという人にはかなり刺さる内容だと思います。
Azureなど周辺知識を広げる
BlazorでのWebアプリケーション開発手法の2まで受講した場合は、既にApp ServiceやAzure SQL Database を使ってアプリを公開する体験は一度しているはずです。
ここでは、そこから一歩進んで、もう少しインフラ寄りの視点でAzureを触ってみることを目的にします。
ここでのゴールは、Azureを細かく使いこなせるようになることではなく、クラウドの裏側でシステムが動いている感覚を掴むことができれば十分です。
おすすめは「作りながら覚えるMicrosoft Azure 入門講座 IaaS編」です。

この講座では、Azure上に仮想マシンを構築し、ネットワークやセキュリティを設定し、冗長構成やバックアップまで含めたシステムを作る流れを、実際に手を動かしながら体験できます。
App ServiceのようなPaaSに慣れたあとでこの講座を見ると、「裏側ではこんなことを全部自分で面倒を見る必要があるのか」というのがよく分かって、クラウドの理解が一段深まります。
この時点で完璧に理解しようとする必要はありません。
もし興味のある人は、PaaS編もわかりやすいので受講してみてください。


Udemyのお得な使い方
Udemyには、講座を買い切りで購入する使い方と、定額プラン(サブスク)を契約して見放題にする使い方の2つがあります。どちらを選ぶかは学習スタイルによって変わります。
学びたい講座がある程度決まっている人や、定額プランの対象外の講座を受講したい人であれば、買い切りが向いています。Udemyは頻繁にセールをやっているので、買い切りで購入する場合はセールのタイミングを狙うのがおすすめです。
一方で、複数ジャンルを並行して学びたい人や、どの講座が自分に合うか試しながら学びたい人には、定額プランも選択肢になります。(本記事で紹介している講座の多くは、定額プランの対象になっています(2026年4月時点))
Udemy個人向け定額プランを半年以上使った感想は、以下の記事で詳しくまとめています。
まとめ
UdemyでC#を学ぶ場合、まずは自分に合った入門講座を1つ選び、基礎を一通り身につけるのがおすすめです。
そのうえで、Webアプリ開発まで進みたい場合は、Git、SQL、Web API、Webフレームワークなどの知識を順番に広げていくと、学習を進めやすくなります。
最初から全てを完璧に理解する必要は無いので、自分のペースで少しずつできることを増やしていきましょう。
当ブログでは、C#学習の全体像をまとめたロードマップ記事も用意しているので、そちらもぜひ参考にしてみてください。


