この記事では、C#を初めて学ぶ方に向けて、開発環境の整え方から基本文法の学び方、実践方法までをステップごとに解説します。
対象読者
- C#をこれから学びたい初心者の方
- C#の学習順序に迷っている方
- 独学で実務レベルまで到達したい方
学習のゴール
- C#の基本文法を理解する
- 簡単なWebアプリケーションを作れるようになる
ステップ① C#開発環境を整える
まずはC#を実行できる環境を用意しましょう。
Windowsユーザーの場合(Visual Studio)
Windowsをお使いの方は、C#開発に最適化されたMicrosoft純正のVisual Studioを使うことをおすすめします。
以下の記事で、Visual Studioのインストール方法からC#プロジェクトの作成方法までを解説しています。
Mac / Linuxユーザーの場合(Visual Studio Code)
MacやLinuxをお使いの場合は、軽量なコードエディタのVisual Studio Code(VSCode)を使うことをおすすめします。
以下の記事で、VSCodeのインストール方法からC#プロジェクトの作成方法までを解説しています。
Git / GitHub / GitHub Copilotとの連携
ソースコード管理ツールのGitやGitHubは非常に多くの現場で使われています。
Visual StudioはGitHubとの連携機能が標準で用意されているので、バージョン管理や共同作業も手軽に始められます。
以下では連携方法を分かりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
また、GitHubが提供するAIアシスタントツール「GitHub Copilot」も多くの現場で使われ始めています。
セットで使えるようにしておくことをおすすめします。
(補足).NET について知る
C#の開発環境や文法を学ぶ上で、「.NET(ドットネット)」という概念がたびたび登場します。
重要な仕組みなので、C#の学習に入る前に軽く触れておくと理解がスムーズになるはずです。
以下の記事で、.NETとは何なのかについて解説しているので参考にしてみてください。
ステップ② C#の基礎を学ぶ
C#の開発環境が構築できたら、C#の基本文法を学んでいきましょう。
以下の「C#入門シリーズ」では、初心者でも効率的にC#の基礎を理解できるように、要点を絞ってわかりやすく解説しています。
C#入門シリーズ(全12回)一覧
プログラミング初心者の方は、①から順番に進めるのをおすすめします。
- C#入門① | 変数とデータ型の基本
- C#入門② | 条件分岐(if・switch・三項演算子)の基本
- C#入門③|ループ構文(foreach・for・while)の基本
- C#入門④|演算子の基本
- C#入門⑤|コレクション(配列・List・Dictionary)の使い方と違い
- C#入門⑥|LINQの基本とよく使うメソッドの使い方
- C#入門⑦|クラスとオブジェクト指向の基本(プロパティ・メソッド・コンストラクタ)
- C#入門⑧|クラスとオブジェクト指向の応用(継承・ポリモーフィズム・インターフェース)
- C#入門⑨|record(レコード)型の基本とクラスとの違い
- C#入門⑩|nullとnull許容型の基本
- C#入門⑪|例外処理(try-catch)の基本と実務でのポイント
- C#入門⑫|非同期処理(async/await)の基本
書籍で学ぶ
より体系的にC#を学びたい方は、入門書で学ぶのもおすすめです。
以下の記事では初心者が読むべきC#入門書を3冊厳選して紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ステップ③ C#で実践的なアプリを作る
基本文法を一通り学習し終えたら、実際のWebアプリケーション開発にチャレンジしてみましょう。
おすすめ① MVCアプリ
ASP.NET Core MVC は、古くからある「Model-View-Controller」形式でWebアプリを作るフレームワークです。
MVCはWebアプリを作るのが初めての方でも直感的に理解しやすいので、最初に取り組む題材としておすすめです。
以下は、ASP.NET Core MVC の公式チュートリアルを初心者向けにかみ砕いて解説している記事です。ぜひ手を動かしながらWebアプリケーション作成にチャレンジしてみてください。
- ASP.NET Core MVC のチュートリアルを丁寧にやってみた①(プロジェクトの作成からビューの追加まで)
- ASP.NET Core MVCのチュートリアルを丁寧にやってみた②(モデルの追加とDBの作成)
- ASP.NET Core MVCのチュートリアルを丁寧にやってみた③(タグヘルパーの確認や検索機能の追加など)
- ASP.NET Core MVCのチュートリアルを丁寧にやってみた④(プロパティと検証属性の追加)
おすすめ② Blazorアプリ
よりモダンなWebアプリを作ってみたい場合は、ASP.NET Core Blazorというフレームワークがおすすめです。
VueやReactのようなSPA(シングルページアプリ)をC#のみで構築できる、今注目のフレームワークです。
以下の記事ではBlazorでTODOアプリを作る方法を解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
以下の順番で進めていけば、C#の基本を効率よく学ぶことができるはずです。
- C#の開発環境を整える(Visual StudioまたはVS Code)
- C#の基本文法を学ぶ
- C#で簡単なアプリ開発に挑戦してみる
この記事はC#学習の全体像をまとめた保存版です。
ぜひブックマークして、学習のロードマップとして活用してみてください。