良かった点
ASP.NET Coreを日本語で体系的に学べる
まずよかったのは、ASP.NET Coreをメインに扱った日本語書籍がかなり少ない中で、全体を整理しながら読めることです。
C#の入門書はたくさんありますが、ASP.NET Coreそのものをメインに扱った本は多くありません。
その意味で、本書はかなり貴重だと思います。
特に、ASP.NET Core MVCを学びたい人には相性がとてもよいです。
MVCを軸にしながら、関連する仕組みも含めて順番に理解できる構成になっていました。
EF Coreや共通基盤の理解にも役立つ
本書はMVC中心ですが、読んでみるとMVC以外にもつながる内容がありました。
例えば、モデル開発の章ではデータ操作でよく使われるEF Coreにも触れられており、LLINQを使ったデータアクセスなど、基本的な使い方を一通り押さえられる内容でした。
個人的にはインターセプターという機能を知れたのが収穫でした。
また、DI、ミドルウェア、オプションパターン、IDistributedCacheなど、ASP.NET Coreの共通基盤に関わる話もまとまっています。
フレームワークの基盤部分を改めて学ぶ機会は意外と少ないので、その点はよかったです。
気になった点
一番気になったのは、構成がかなりMVC寄りなことです。
タイトルだけ見るとASP.NET Core全体をバランスよく学べそうですが、実際には説明の中心はMVCです。
もちろん、Razor PagesやWeb APIもASP.NET Coreの共通基盤の上にあるので、MVCの学習がまったく無駄になるわけではありません。
ただ、Web API・Razor Pages・Blazor・SPAを中心に学びたい人にとっては、少し遠回りに感じると思います。
特にこれらを主目的にしている場合は、この1冊で十分というより、目的に合った別の本や教材もあわせて検討した方がよさそうです。
ちなみにもしBlazorを学びたいなら、Blazorに特化した『C#ユーザーのためのWebアプリ開発パターン ASP.NET Core Blazorによるエンタープライズアプリ開発』の方がおすすめです。
著:伊藤 稔, 著:大田 一希, 著:小山 崇, 著:辻本 海成, 著:久野 太三, 著:赤間 信幸, 著:井上 章
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独習ASP.NET Coreを読んだ感想まとめ
『独習ASP.NET Core』は、MVCをしっかり学びたい人にはおすすめしやすい本だと感じました。
一方で、Web API、Razor Pages、Blazorを中心に学びたい人には少しズレるかもしれません。
ASP.NET Core全体に触れてはいますが、説明の軸はかなりMVCだからです。
ただ、DIやミドルウェア、設定、モデル開発など、ASP.NET Coreの共通部分を整理するという意味では読む価値があります。
そのため、MVCを軸にしつつASP.NET Core全体の土台も押さえたい人におすすめできる1冊というのが率直な感想です。
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