この記事では、C#未経験〜初級者の方が、Blazorで簡単なWebアプリを作れるようになるまでをゴールにして、おすすめのUdemy講座と学習ルートを紹介します。
Blazorをゴールにする理由
ゴールをBlazorにしている理由は、C#の知識をそのまま使ってWebアプリ開発まで進めるからです。
Blazorなら、画面側も含めてC#で書けるため、新しくフロントエンド用の言語を覚える必要がありません。また、Blazorは現在も.NETの主要技術の1つとして継続的に改善されており、今後も長く使われていくことが期待できる技術です。
覚えることが多すぎて挫折するケースが多いので、まずはC#に集中したまま、Webアプリを1つ作り切る体験をすることを優先しています。
この記事で紹介する講座
私はこれまでにUdemyの講座を80本以上受講しており、現在もUdemy個人向け定額プランに加入して学習を続けています。
今回はその中から、実際に初心者のうちにやっておいてよかったと感じた講座を中心にピックアップしました。
紹介する講座は、次のような基準で選んでいます。
- 日本語で解説されていること
- その分野の知識が少ない初心者でも理解しやすい構成であること
Udemyでの学習順序
この記事では、初心者がWebアプリ作成や周辺スキルを無理なく身につけられるように、次のような流れでUdemy講座を紹介します。
- ステップ① C#の基礎を身につける
- ステップ② Gitを使った開発の基本を覚える
- ステップ③ データベースとSQLの基礎を学ぶ
- ステップ④ Webアプリの仕組みを理解する
- ステップ⑤ BlazorでWebアプリを作ってみる(最初のゴール)
- ステップ⑥ オブジェクト指向と設計の考え方を学ぶ
- ステップ⑦ Azureでアプリを動かしてみる(次のステップ)
C#基礎→Webアプリ作成に必要な周辺スキル→C#によるWebアプリ作成→応用スキルという流れに沿て学んでいくことで、Webアプリ開発に必要なスキルが確実に習得できます。
ステップ① C#の基礎を身につける
まずは、C#言語そのものに慣れるところから始めます。このステップでは、変数、条件分岐、繰り返し、クラスやメソッドといった、プログラミングの土台となる仕組みを一通り理解することが目的です。
一週間で身につくC#言語

この講座は、C#を全く触ったことがない人向けでも、基本文法を順番に学べる入門講座です。
文法の説明をただ聞くだけではなく、実際にコードを書きながら少しずつ進んでいく構成になっているので、「とりあえず手を動かしながら覚えたい」という人にはかなり向いています。
注意点として、後半の応用編はかなり難易度が上がるので、初めのうちは基本編だけの受講でも問題ありません。「オブジェクト指向」という初心者には取っつきにくい概念の理解が必要になるので、ステップ⑥で紹介する「オブジェクト指向」の講座を見たあとに戻ってくる、という進め方がおすすめです。
まずはC#全体の雰囲気を動画で一通り掴みたい人には、最初の1本としてかなり使いやすい講座だと思います。

ステップ② Gitを使った開発の基本を覚える
ある程度コードが書けるようになったら、次はソースコード管理のためのGitに慣れておくのがおすすめです。
GitはC#専用のツールではなく、ほとんどの言語・開発現場で使われる必須スキルで、個人開発でもチーム開発でもほぼ確実に使うことになります。
米国AI開発者がやさしく教えるGit入門講座

UdemyにGitの講座はたくさんありますが、この講座は、Gitの基本操作から、少し踏み込んだ使い方、GitHubを使ったチーム開発の流れまでを1本でカバーしてくれるのが特徴です。
特に良かったのは、「現場ではどう使われるのか」という視点で説明されている点です。操作はコマンドベースですが、図解が多く、ブランチの関係や内部の動きもイメージしやすい構成になっています。
正直この1本をやっておけば、Gitで困る場面はかなり減ると思います。
ただし後半に進むにつれ難しい機能の説明が増えるので、最初は基本部分のみを受講して(セクション7くらいまでがおすすめ)、開発していくうえで必要になったら続きを見る、という進め方で十分です。

ステップ③ データベースとSQLの基礎を学ぶ
Webアプリを作るなら、データベースはほぼ確実に使います。このステップでは、「データを保存する」「取り出す」「更新する」「削除する」といった基本的な操作と、それを行うためのSQLの基礎を押さえることが目的です。
【22日間で学ぶ】SQL文、分析関数、テーブル設計、SQLチューニングまで MySQLで覚えるSQL実践講座

SQLを初めて学ぶ人におすすめなのがこちらの講座です。講義時間は20時間近くと長めですが、その分、SQLの基本から少し応用的な内容まで、手を動かしながら丁寧に学べる構成になっています。
基本的なSQL文だけでなく、ウィンドウ関数のような少し応用的な内容や、テーブル設計、パフォーマンスの考え方にも触れられています。
最初から全てを完璧に理解しようとしなくても問題ありませんが、SQLの全体像を掴むにはとても良い教材だと思います。

ステップ④ Webアプリの仕組みを理解する
このステップでは、HTTPとは何か、リクエストとレスポンスがどうやり取りされているのか、Web APIとは何かといった、Webアプリの裏側の仕組みを学びます。
ここを知らないままWebアプリケーションフレームワーク(ASP.NET Coreなど)を触り始めると、なぜ動いているのかはよくわからないけど、とりあえず動いている状態になりがちです。
Webアプリ開発に入る前に、基本を押さえておきましょう。
ゼロから学ぶ WebAPI 開発:設計・実装・運用の基本

この講座は、「Web APIとはそもそも何か?」というところから説明してくれるのが特徴です。
いきなり実装に入るのではなく、Web APIとは何か、どこまでをAPIの責務と考えるのか、といった整理から入ってくれる点がとても丁寧です。
後半では、キャッシュや認証、CORSなど、実務でもよく出てくるテーマを扱いますが、初心者にとっては難易度の高い内容もあるので、セクション3の基本設計くらいまでを学んだら、いったん次のステップに進むのもありです。
とりあえずフレームワークを触る前に、Webアプリの全体像を一度整理しておきたいという人に、適した講座だと思います。

ステップ⑤ BlazorでWebアプリを作ってみる(最初のゴール)
このステップが、この記事で設定している最初のゴールです。
これまでに学んできた知識を使って、実際に動くWebアプリを1つ作ってみます。細かい部分まで完璧に理解していなくても問題ありません。とにかく1つ作り切るということを体験してみましょう。
BlazorでのWebアプリケーション開発手法1【C#】(全4回シリーズ)

この講座は、BlazorでWebアプリを作る流れを、段階的に学べるシリーズものになっています。
1では、Blazorプロジェクトの作成から、Razor構文、ページ遷移、データバインドなど、まずアプリの形を作るために必要な基本を一通り押さえます(HTMLも、このコース内で必要な分はすべて解説されるので、HTMLの知識がほぼゼロでも問題ありません)
2では、フォームの検証や入力コンポーネント、DI、ViewModelといった、実際のアプリらしい作りにしていくための要素に踏み込み、さらにAzureへのデプロイやデータベース接続まで扱います。
3では、スキャフォールディングによるコード生成や、ページング・ソート・フィルタリング、コンポーネントの分割やレイアウトの仕組みなど、少し実務寄りの内容に入っていきます。時間や余裕があればやる価値はありますが、最初のゴールという意味では必須ではありません。
まずは1~2までやって「BlazorでWebアプリを1本作り切る」体験をし、必要になったら3以降をつまみ食いする、という進め方が一番おすすめです。


ステップ⑥ オブジェクト指向と設計の考え方を学ぶ
Blazorなどで一度アプリを作ってみたあとに、C#における重要な概念であるオブジェクト指向や設計の考え方を学んでおくと、より読みやすく、保守しやすいコードが書けるようになります。
脱初心者を目指すためのステップとして、ぜひチャレンジしてみてみましょう。
オブジェクト指向の原則1~3

この講座は、オブジェクト指向の「SOLID原則」を具体的なコード例を使って解説してくれるシリーズです。概念の説明だけで終わらず、良くないコードと、それをどう直せばよくなるのかを並べて見せてくれるので、設計の話がかなりイメージしやすい構成になっています。
最初は少し難しく感じるかもしれませんが、一度アプリを作ってから見直すと見え方が変わってくるはずです。
特に、「インターフェース」や「抽象クラス」をなぜ使う必要があるのかしっくり来ていないという人にはかなり刺さる内容だと思います。
必要に応じてステップ①で紹介したC#入門講座の応用編も参照しながら学んでみてください。
ステップ⑦ Azureでアプリを動かしてみる(次のステップ)
ステップ⑤の2まで進めている人であれば、すでにApp ServiceやAzure SQL Database を使ってアプリを公開する体験は一度しているはずです。このステップでは、そこから一歩進んで、もう少しインフラ寄りの視点でAzureを触ってみることを目的にします。
ここでのゴールは、Azureを細かく使いこなせるようになることではなく、クラウドの裏側でシステムが動いている感覚を掴むことができれば十分です。
作りながら覚えるMicrosoft Azure 入門講座 IaaS編

この講座では、Azure上に仮想マシンを構築し、ネットワークやセキュリティを設定し、冗長構成やバックアップまで含めたシステムを作る流れを、実際に手を動かしながら体験できます。
App ServiceのようなPaaSに慣れたあとでこの講座を見ると、「裏側ではこんなことを全部自分で面倒を見る必要があるのか」というのがよく分かって、クラウドの理解が一段深まります。
この時点で完璧に理解しようとする必要はありません。
もし興味のある人は、PaaS編もわかりやすいので受講してみてください。


Udemyのお得な使い方
Udemyには、講座を買い切りで購入する使い方と、定額プラン(サブスク)を契約して見放題にする使い方の2つがあります。どちらを選ぶかは学習スタイルによって変わります。
学びたい講座がある程度決まっている人や、定額プランの対象外の講座を受講したい人であれば、買い切りが向いています。Udemyは頻繁にセールをやっているので、買い切りで購入する場合はセールのタイミングを狙うのがおすすめです。
一方で、私は半年ほど、Udemyの個人向け定額プランを使って学習していますが、様々な分野を並行してつまみ食いしたい人や、どの講座が自分に合うか試しながら学びたい人には、定額プランはかなり相性がいいと感じています。
※本記事で紹介している講座の多くは、定額プランの対象になっています(2026年1月時点)

まとめ
ここまで、C#でWebアプリを作れるようになるまでの流れを、Udemy講座を使った学習ルートとして紹介してきました。最初から全てを完璧に理解する必要は無いので、自分のペースで少しずつできることを増やしていきましょう。
当ブログでは、C#学習の全体像をまとめたロードマップ記事も用意しているので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
