第148回日商簿記2級試験に、約2ヶ月の勉強で一発合格できたので、使用教材や勉強法を紹介します。
使用教材
使用した教材は以下の4つです。
まずメインのテキストとして、非常に人気のある「スッキリわかる」シリーズです。
2024年度からフルカラーでリニューアルし、従来よりもさらにわかりやすい内容になっています。
次に「スッキリわかる」シリーズの工業簿記版です。こちらもとてもわかりやすいので、商業簿記とセットで買うことをおすすめします。
「スッキリわかる」シリーズの著者による分野別問題集です。
「やさしすぎる」の文字通り、解説がこの上なく丁寧でわかりやすいので、苦手分野がある方には特におすすめです。
「スッキリわかる」シリーズのテキストに対応した予想問題集です。
本番に近いレベルの問題が掲載されているので、これで合格点が取れるようになれば限りなく合格に近づきます。
学習方法:インプット期(1ヶ月)
まずは商業簿記及び工業簿記テキストを、1ヶ月で2周することを目標にしましょう。
1回目はさらっと読み、2回目は問題編の問題も解きながらしっかり理解するという進め方です。
簿記3級を持っている場合は、基本的に工業簿記ではなく馴染みのある商業簿記から始めるのがおすすめです。
ただし、商業簿記テキストの最後に重い論点である「連結会計」があるので、そこに時間を費やしすぎて工業簿記が疎かにならないように気を付けてください。
簿記はインプットよりもアウトプットの方が遥かに重要なので、不安な論点があっても現時点ではあまり立ち止まりすぎないようにしましょう。
学習方法:アウトプット期(1ヶ月)
最初の1ヶ月でテキストの内容をある程度インプットしたら、あとはひたすら問題を解いてアウトプット学習を行なっていきます。
※もしこの時点でインプットが十分でない場合でも、アウトプット学習を始めることをおすすめします。
分野別問題集を解く
ある程度自信がある場合はここを飛ばして予想問題演習を行なってもいいですが、もし不安な分野がある場合は「やさしすぎる解き方の本」を解くことをおすすめします。
必ずしも全ての問題を解く必要はなく、自分が苦手とする分野を重点的に解いていきましょう。
1〜2週間以内で終えるのが理想です。
次の予想問題演習が最も大事なので、もし不安点を全て解消できなくても次のフェーズに移りましょう。
予想問題を解く
「本試験予想問題集」を使い、本番を意識した問題演習を行うフェーズです。
試験までに1日1回分を解くことを目標に、時間を計りながら取り組みましょう。
平日にまとまった時間を確保するのが難しい場合は、朝の出勤前に問4・5の工業簿記を解き、帰宅したら問1~3を解くという解き方もありです。
ただし、最低1回は本番と同様の2時間で解くようにすることをおすすめします。
問題を解く順番もあらかじめ想定しておくと、本番で慌てなくて済みます。
私は問1→4→5→2→3の順番が解きやすく感じました。
学習方法:直前期(試験2日前〜前日)
直前期の過ごし方は人によって様々かと思いますが、もし問題演習が終わっていない場合は前日であっても演習の続きを行なうのがいいと思います。
問題演習が終わっている場合は、苦手な分野の問題を再度解くのがおすすめです。
私は連結会計が苦手だったので前日にみっちりと復習を行いました。
ここで連結会計を復習したおかげで、翌日の試験で出題された問3(連結精算表)で高得点を取ることができたので、前日の復習も侮れないと感じました。
(参考)試験結果
この勉強法を実践したことで、結果は88点と比較的余裕を持って合格することができました。
以下に設問ごとの得点を記載します。()は平均点です。
- 問1 16点(11.3点)
- 問2 14点(10.2点)
- 問3 18点(7.2点)
- 問4 20点(10.9点)
- 問5 20点(13.2点)
- 合計 88点(52.8点)
おわりに
簿記2級に2ヶ月で合格するための勉強法を紹介しました。
繰り返しになりますが簿記はアウトプットが特に大事なので、テキストを読むだけでなく問題集を使って演習を繰り返しましょう。
この記事がこれから簿記2級を受ける方の参考になれば幸いです。