2024年12月にリリースされた GitHub Copilot Free を、Visual Studio 2022に導入する方法を解説します。
GitHub Copilot Free とは
GitHub Copilot Freeは、AIがコード補完をサポートしてくれるGitHub Copilotの無料プランです。
個人ユーザー向けに提供されており、Visual Studio 2022 や VS Code などのIDEで利用できます。
利用条件
- GitHubアカウントが必要
- Visual Studio 2022 で利用する場合はバージョン 17.8 以降が必要
※拡張機能なしでGitHub Copilotを利用するためには バージョン 17.10 以降が必要 - 既にGitHub Copilotの有料版を使用しているユーザーは使えない
有料版との違い
無料版では有料版と比べて以下の制約があります。
- コード補完の回数制限:月2,000回まで
- AIチャットの回数制限:月50回まで
- エンタープライズ向け機能(監査・アクセス管理など)は非対応
- 利用できるAIモデルは限定的(高性能モデルはPro版で利用可能)
その他、詳細については下記ドキュメントを参照してください。

Visual Studio 2022 にGitHub Copilot Freeを導入する方法
Visual Studio 2022でGitHub Copilot Freeを有効化する方法を解説します。
Visual Studio 2022のバージョンが17.10 以降であることを前提に話を進めます。
(参考)バージョンの確認方法
Visual Studio 2022で任意のプロジェクトを開き、上部メニューバーの[ヘルプ] > [更新プログラムの確認]をクリックします。

もし「現在のバージョン」が17.9以前であれば、更新プログラムを適用してバージョンを上げてください。

Visual Studioで任意のプロジェクトを開いたら、メニューバーの[表示]から[GitHub Copilot チャット]をクリックします。

Copilotチャットが開いたら、「Copilot Freeにサインアップする」をクリックします。

ブラウザが開くので、対象のGithubアカウントの「Continue」をクリックします。

「サインインが完了しました!」と表示されたら、Visual Studioに戻ってください。

以下の表示になっていればGitHub Copilot Freeの有効化は完了です。

GitHub Copilot Freeの主な機能
GitHub Copilotの主要な機能をいくつか紹介します。
コード補完
GitHub Copilotには強力なコード補完機能があり、無料版でも月2,000回(提案が表示される回数)まで利用することができます。
例えば、Person.cs
というファイルを作成後、public
と入力してみると、Personクラスのプロパティやコンストラクタが自動で補完されます。

提案を受け入れる場合はTabキーで、別の提案をしてほしい場合はAlt + / キーを押します。
コード補完:コメントからのコード生成
コメントで処理内容を記載することで、自動でコードを生成することもできます。
例えば、// 2つの整数を加算する
というコメントを入力してみます。

Enterキーで改行すると、自動的にコードを提案してくれます。

次は、先ほどより少しだけ複雑なロジックのコメントを書いてみます。

瞬時にメソッドを生成してくれました。

引数や戻り値を具体的に指定すればより精度が高いコードを生成してくれます。ぜひ色々試してみてください。
GitHub Copilot チャット
対話形式のチャット機能も月50回まで利用することができます。
使い方は様々ですが、例えば下記のように実装方法の質問をすると、具体的な実装方法をサンプルコードとともに詳しく教えてくれます。

ユニットテストを実装する際にも非常に便利です。
クラスを指定してテストコードの実装をお願いすると、テストプロジェクトの作成方法や具体的なテストコードを教えてくれます。

また、チャット欄への入力を補助する機能も用意されています。
「#」を入力するとクラスやメソッドを指定することができます。

「/」に続けて、一覧に表示される単語を入力することで、簡単に指示を投げることもできます。

まとめ
GitHub Copilot Freeの導入方法と主な機能をいくつか紹介しました。
有料版と比べると一部の機能に制限はありますが、個人開発でのコーディング効率を大きく向上させることができるので、ぜひ導入して活用してみてください。
【参考ドキュメント】
