約2ヶ月の独学で、日商簿記2級に一発合格することができました。
この記事では、実際に使った教材や、短期間で合格するための勉強法を時期ごとにご紹介します。
使用教材
今回使用した教材は以下の4つです。

定番の人気テキストで、2024年度版からフルカラー化され、より分かりやすくなっています。
テキスト→練習問題の流れがスムーズなので、初学者にもおすすめです。

同じシリーズの工業簿記編です。商業簿記とセットで揃えておくと、学習効率がぐっと上がります。

苦手分野を克服するための問題集です。
解説が非常に丁寧でわかりやすく、つまずいた箇所の復習に最適です。

本試験レベルの問題が収録された予想問題集。
これで合格点が安定して取れるようになれば、本番合格は目前です。
学習スケジュール
第1フェーズ:インプット期(1ヶ月)
最初の1ヶ月は、商業簿記と工業簿記のテキストを2周するのを目標にします。
- 1周目:ざっくり流し読み+雰囲気をつかむ
- 2周目:問題編も解きながら理解を深める
すでに簿記3級を取得している方は、馴染みのある商業簿記から着手するのがおすすめです。
注意点として、商業簿記の最後に出てくる「連結会計」は難所なので、時間をかけすぎて工業簿記に手が回らない…ということにならないようバランスに気を付けましょう。
インプットはある程度で区切り、完璧を求めず次に進むのがポイントです。
第2フェーズ:アウトプット期(1ヶ月)
基礎がざっくり頭に入ったら、ここからは問題演習中心のアウトプット学習にシフトします。
※インプットが不十分でも、とにかく問題を解くことが重要です。
ステップ① 分野別問題集を解く
苦手な分野がある場合は、「やさしすぎる解き方の本」を使って、重点的に対策しましょう。
1〜2週間以内に一通り終えるのが理想です。すべて解かなくてもOKです。
ステップ② 予想問題集を解く
いよいよ本番を想定した問題演習フェーズです。予想問題集を使って、1日1回分ずつ時間を測って解いていきましょう。
- 平日まとまった時間が取れない場合は、
- 朝:問4・5(工業簿記)
- 夜:問1〜3(商業簿記) と分割して解くのもアリです。
ただし、最低でも1回は本番と同じく2時間通しで解いておくことを強くおすすめします。
事前に「どの順番で解くか」を決めておくと、本番でも落ち着いて対応できます。
私は「問1 → 4 → 5 → 2 → 3」の順番で解くのがしっくりきました。
第3フェーズ:直前期(試験2日前〜前日)
直前期は人それぞれですが、まだ予想問題を解き終えていない場合は、演習を優先しましょう。
一通り終わっている方は、苦手な分野の総復習をおすすめします。
私は「連結会計」が苦手だったので、前日に集中的に復習しました。
そしてそのおかげで、試験本番で出題された連結精算表の問題で高得点を取れました。
前日の追い込みも、決して侮れません。
(参考)試験結果
この学習法を実践した結果、88点で合格することができました。
以下は得点の内訳(平均点は参考)です:
- 問1 16点(11.3点)
- 問2 14点(10.2点)
- 問3 18点(7.2点)
- 問4 20点(10.9点)
- 問5 20点(13.2点)
- 合計 88点(52.8点)
おわりに
簿記2級は、正しい教材と計画的な勉強法があれば、2ヶ月でも十分に合格を狙える試験です。
繰り返しになりますが、簿記はアウトプット(問題演習)こそが合格のカギです。
テキストを読むだけで満足せず、必ず問題集を繰り返し解いて、知識を定着させましょう。
この記事が、これから簿記2級を目指す方の参考になれば幸いです。