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【レビュー】『確かな力が身につく C#「超」入門 第3版』

確かな力が身につくC#「超」入門 第3版 おすすめ教材

C#初学者におすすめなのが『確かな力が身につく C#「超」入門 第3版』です。

本記事では、本書の特徴・よかった点・注意点などを詳しくレビューしながら、他の入門書との違いにも触れていきます。

書籍の概要と特徴

確かな力が身につく C#「超」入門 第3版』は、C#の文法からオブジェクト指向、Windowsアプリケーションの開発までを段階的に学べる入門書です。

書籍名確かな力が身につく C#「超」入門 第3版
著者北村愛実
出版社SBクリエイティブ
発売日2023年11月
ページ数368ページ(フルカラー)
対象読者C#完全初心者〜初学者

本書は、「基本文法」「オブジェクト指向」「GUIアプリ開発」の3部構成で、C#未経験者でも無理なく学べるように設計されています。

Chapter2~Chapter5では、Visual Studio 2022やVisual Studio Codeを使った環境構築から始まり、変数や条件分岐といった基本文法、クラス・継承・ポリモーフィズムといったオブジェクト指向の基礎、さらにLINQやコレクションなど応用的な内容まで丁寧に解説。

そしてChapter6~Chapter7では、約150ページを割いてWindows FormsによるGUIアプリケーションの作成方法を解説しています。消費税計算機や書籍管理アプリなど、実際に動くアプリを作りながら学べる実践的な内容となっています。

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よかった点

本書の魅力は、とにかく初心者にとってわかりやすく書かれているという点です。

抽象的でつまずきやすい「クラス」や「継承」などの考え方も、丁寧な説明と豊富な図解によってスッと頭に入ってくる構成になっており、プログラミングの入門書として非常に優れています。

特に印象的なのは、ひとつの知識を学んだあとに、すぐ手を動かして試せるようになっている流れです。

「読む → 書く →動かす」というサイクルが自然に組み込まれており、読むだけにならないような工夫がされています。

全体を通して、C#初学者が最初の1冊として安心して取り組める工夫が行き届いていると感じました。

注意点・気になったところ

本書は初心者向けとして非常によくできていますが、注意点もあります。

まず、Windows Formsというやや古い仕組みを使ったアプリ開発に多くのページが割かれている点です。

Windows向けデスクトップアプリを作ってみたい人にとっては良い教材になりますが、将来的にWebアプリやモバイルアプリ開発を目指す人にとっては、やや的外れに感じるかもしれません。

また、MacOS環境では基本的にWinFormsが動作しないため、その点も注意が必要です。

加えて、インターフェースや例外処理、非同期処理といった、実務でよく使う重要なトピックは本書では扱われていません。

この1冊だけでC#の基本をカバーできるわけではないという点は理解しておきましょう。

他のC#入門書との比較

代表的な入門書を実際に読み比べ、独断で比較してみました。

書籍名やさしさ情報量実務寄り
確かな力が身につく C#「超」入門 第3版★★★★★★★☆☆☆★★☆☆☆
なるほどなっとく C#入門★★★★★★★★☆☆★★☆☆☆
基礎からしっかり学ぶC#の教科書 第4版★★★☆☆★★★★☆★★★★☆
独習C# 第5版★★★☆☆★★★★★★★★★☆

※「実務寄り」の評価は、開発現場でそのまま活かせる知識や構文(アプリ開発・設計方針など)の有無を基準にしています。

『確かな力が身につく C#「超」入門』は、やさしさに特化した入門書で、プログラミングやC#が初めてでも安心して手を動かしながら学べます。図解やイラストが豊富で、GUIアプリ(Windows Forms)の作成を通して学べる構成も特徴です。

一方、『なるほどなっとく C#入門』は、構文の背景や考え方を丁寧に説明してくれる良書で、じっくり理解したい人に向いています。練習問題も多く、書きながら学ぶスタイルを重視したい人にぴったりです。

『基礎からしっかり学ぶC#の教科書』や『独習C#』は、より網羅的な内容を扱っており、基礎から応用までをしっかりカバーしたい方や、辞書的に使いたい方に向いています。ただし、最初の一冊としてはハードルが高く、やや取っつきにくい印象もあります。

このようにどの入門書にも強みがあるため、目的や学習スタイルに合わせて選ぶことが大切です。

どんな人におすすめ?

『確かな力が身につく C#「超」入門 第3版』は、C#が初めての人でもつまずかずに学べるよう、やさしい言葉と豊富な図解で丁寧に解説された入門書です。

特におすすめなのは、次のような方です。

  • 最初の1冊として、C#をゼロからやさしく学びたい人
  • まずは「動くアプリ」を作ってみたい人(特にWindowsユーザー)
  • 図やイラストで直感的に理解したい人

「文法を覚えるだけで終わらず、実際に動くアプリが作れる」という体験を重視する方には、まさにぴったりの一冊です。

まとめ

『確かな力が身につく C#「超」入門 第3版』は、C#を初めて学ぶ人が、文法からオブジェクト指向、アプリ開発までを無理なく体験できる一冊です。やさしい解説と図解、豊富なサンプルコードで、初心者がつまずきやすいポイントを丁寧にカバーしています。

特に、「まずは動くものを作ってみたい」という方には、読んで終わりではなく、実際に作りながら学べる実践的な入門書としてぴったりです。

後半の内容はWindows Formsに特化しており、実務で使う例外処理や非同期処理は扱われていないため、目的によっては他の入門書と組み合わせて使うのもおすすめです。

C#をゼロから学びたい初心者にとって、最初の1冊としておすすめできる入門書です。

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