初心者が学ぶ言語としてよく比較されるPythonとRuby。
今回はそれぞれの特徴と、どんな人に向いているのかを簡単に整理してみました。
PythonとRubyについて
「Pyhton vs Ruby」と表現されることもある、ライバル的な存在ともいえる両者。大きな共通点としては次のようなものがあります。
スクリプト言語である
プログラミング言語には大きく分けてコンパイル言語とスクリプト言語があります。
コンパイル言語の代表はCやJava、スクリプト言語の代表はPython、Ruby、JavaScript、PHPなどがあります。
スクリプト言語をものすごく簡単に説明すると、「簡単にプログラムを実行できるけど、実行速度がちょっと遅い」言語です。
学習の難易度も、コンパイル言語に比べると比較的易しいといえるでしょう。
文法がシンプルで初心者でも学習しやすい
どちらも非常に直感的で分かりやすい文法なので、初心者でも学習しやすい言語です。
また、PythonはRubyよりもルールが厳密のため、誰が書いても同じようなコードになりやすいと言われています。
初めてプログラミング言語に触れる人にとっては学習難易度の低さは、重要な要素と言えるでしょう。
それではPythonとRubyのそれぞれの特徴を見てみましょう。
Pythonの特徴
人工知能やデータ分析に強い
Pythonの大きな特徴として、人工知能やデータ分析に関するライブラリが豊富なことが挙げられます。
ライブラリとは、偉大なる先人たちが作った便利な機能がまとまったパッケージのことで、外部から自由に呼び出すことができます。
有名なライブラリとしては、行列計算などの数値計算を行うNumpy(ナンパイ/ナムパイ)や、機械学習のScikit-learn(サイキット・ラーン)などがあります。
これらを使用することで、誰でも簡単に機械学習やデータ分析を行うことができます。
世界的に需要が高まっている
AIやデータサイエンスに強いということで、今世界的に人気が高まっている言語です。
日本ではまだまだそれほどではないものの、アメリカでは非常に需要が高まっています。
また、Webアプリケーションの分野でも強く、YouTubeやInstagramといったサービスにもPythonが使われています。
将来性は抜群なので、日本の転職市場でも今後は需要が高まっていくことが予想されます。
Rubyの特徴
Webアプリケーション開発に強い
RubyはなんといってもWebフレームワークの「Ruby on Rails」が非常に便利なため、Web開発の分野では非常に人気の言語です。
フレームワークとは開発を便利にするツールと思っていただければ大丈夫です。
Ruby on Railsで開発されたサービスとしてはクックバッド・freee・Huluなどがあります。
日本では、手軽で高速にWeb開発ができるということで、数多くのベンチャー企業で採用されています。
学習コストが低い
日本人が開発した言語ということもあり、日本語の解説が多く学習がしやすいという特徴があります。
Pythonは日本での普及はRubyほどではないため、英語のドキュメントを読まなければならない場面もあります。
また、プログラミングスクールの値段もPythonよりRubyの方が安い傾向があります。
以上で、PythonとRubyそれぞれの大きな特徴を見てきました。では、それぞれの言語がどのような人に向いているのかを見てみましょう。
Pythonが向いている人
Web開発だけでなくAIやデータ分析もしたい人
Pythonにも有名なWebフレームワークとしてDjango(ジャンゴ)があり、Web開発の分野においても強みがあります。
なので、Web開発に興味があるけど、いずれはAIやデータサイエンスの分野にも触れてみたいという方におすすめです。
将来的に海外で働きたい人
Pythonは海外での需要が非常に高いため、英語ができるなら間違いなく海外でも活躍することができます。
海外で生活してみたいと思う人はPythonと英語を学んでおくとよいでしょう。
Rubyが向いている人
Web開発の仕事をしたい人
今後Web開発の仕事に携わりたいと考えている人には、Rubyが非常に有力な選択肢となるでしょう。
その場合は、Ruby以外にもHTML・CSS・JavaScriptをマスターしていると、様々な企業で活躍することができます。
在宅・リモートワークをしたい人
Rubyは、働き方が比較的自由なベンチャー企業で多く採用されていることもあり、リモートワークで在宅で仕事をしたり、フリーランスエンジニアとして活躍したいと考えている人におすすめです。
Pythonは特に日本においては、リモートワークには向いている仕事が少ない傾向にあるようです。
おわりに
結局どちらの言語を学ぶかについては、その言語で何をしたいのか?という目的によって決めるのが間違いないです。
僕は、Webアプリケーションの作成をやりたいけど、AIやデータサイエンスといった分野にもいずれは関わってみたいという思いがあるので、このままPythonの学習を続けていこうと思います。
これからプログラミングの学習を始める方の参考となれば幸いです。
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