私は事務職時代にExcel VBAによる業務改善にハマったことがきっかけで、ITエンジニアへ転職を志しました。
これからプログラミングを学ぼうと思っている非エンジニア(主に事務や経理などのデスクワーカー)の方に向けて、Excel VBAを学ぶ魅力について語ります。
プログラミングを学ぼうと思ったら
近年のAIブームやプログラミング教育の必修化などにより、プログラミングの注目が高まっています。
将来の選択肢を増やすため、または教養のために学んでみようという人も多いかもしれません。
プログラミングを始めるにあたって、まずはどの言語を学ぶかを決める必要があります。
ホームページ作成用言語のHTML/CSS、大規模システムからAndroidアプリまで幅広い用途で使われるJava、機械学習の分野で注目され勢いのあるPythonなど…
一重にプログラミング言語と言っても非常に多くの言語が存在します。
将来やりたいことがある場合はそれに適した言語を学べばいいと思いますが、もし特に学びたい言語がない場合は、業務に活かすことができる「Excel VBA」をおすすめします。
Excel VBAとは?
VBAとはVisual Basic for Applicationsの略で、ExcelやAccess上で動作するプログラミング言語です。
Excel VBAを使うことで普段の定型業務を自動化することが可能なので、Excelを使う人は知っておいて損はない言語です。
非エンジニアがExcel VBAを学ぶ4つのメリット
ExcelVBAを学ぶべき4つのメリットについてご紹介します。
業務で使いながらプログラミングを学ぶことができる
VBAを学習することで、変数や配列、条件分岐や繰り返し構文といった、どのプログラミングでも共通となる基本文法を学ぶことができます。
これらを理解すれば今後他の言語もスムーズに学ぶことができます。
また、学んだことを業務改善に活かして効率的にアウトプットできるのも魅力的です。
実行が容易でプログラムの実行結果がわかりやすい
VBAはPCにExcelがインストールされていれば簡単に実行でき、実行結果が目でわかりやすいという特徴があります。
実行環境の構築でつまづいてプログラミングを挫折する人も多い中、誰でも簡単に始められることはVBAの大きなメリットです。
Excelに詳しくなって周囲から頼られる
VBAができる人はかなり希少なので、使いこなせれば周囲から尊敬の眼差しで見られます。
VBAで業務効率化→周囲から感謝される→さらなる効率化に向けて改良といった好循環を回すことができればプログラミングスキルもぐんぐんと高まるでしょう。
転職や独立など将来の選択肢が広がる
VBAもれっきとしたプログラミング言語なので、マスターすれば転職活動等で十分なアピール材料となります。
現に私も転職活動でVBAによる業務改善に取り組み続けたことが高く評価され、エンジニアに転職することができました。
将来の選択肢を広げるという点においてもVBAを習得する価値は大きいと思います。
ExcelVBAのデメリット3つ
一見便利なExcelVBAですが、言語自体のデメリットがいくつかあります。
セキュリティが厳しい環境ではマクロの実行が禁止されている場合がある
VBAを悪用したウイルス等の使用を防ぐため、企業によってはプログラム自体の実行が禁止されている場合があります。
その場合は職場でのVBAによる業務効率化は残念ながら諦めざるを得ません。
やや使いづらいことがある
VBAは他の言語に比べてエディタ(プログラムを記述・実行する機能)が使いにくかったり、実行速度が遅いというデメリットがあります。
小規模なプログラムであれば気にすることはないのですが、VBAでガッツリ業務システムを構築しようとなると気になってきます。
複雑なプログラムを組むと他の人がメンテンスできなくなってしまう
よくあるのが、VBAが使いこなせる人が異動や退職でいなくなり、解読不能なプログラムだけが残されてしまうケースです。
そうならないためにも、メンテナンスが必要なプログラムはマニュアルを整備するなど、VBAの知識がない人でもわかるような仕組みを作ることが大切です。
ExcelVBAの学習方法は?
入門書をざっと読む
まずは概要や基本的な文法を簡単な入門書でざっと学びましょう。
覚えようとするのではなく、大まかにできることを確認する程度でOKです。
実際に手を動かしながらプログラムの挙動を確認することが大事です。
最初に読む本としては、次の本が非常におすすめです。
業務効率化にチャレンジしてみる
簡単に概要を学んだら、日々の業務で自動化できそうな部分を考え、プログラムを組んでみましょう。些細な部分で構いません。
とはいえ最初は何からやればいいのかわからないと思うので、「VBA ファイル コピー」「VBA 特定のセル 置換」といった具合で適宜ググりながら試行錯誤していきましょう。
VBAはネット上の情報が特に豊富なので、やりたいことは大抵解決できると思います。
最後に
Excelは事務職であれば必須のスキルです。さらにVBAをマスターすれば職場で重宝されるでしょう。
日々の業務に追われる中で業務改善に取り組むのは大変かもしれませんが、取り組む価値は十分にあると思うので、少しでも興味を持ったらぜひ率先して取り組んでみてください。
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